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【グローバル教育・本紹介】「世界で学べ 2030に生き残るために」

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こんにちは!
2026年に家族で海外移住を目指しているゆうこです。

自己紹介はこちらです!

上記にあるように、私たち家族は子どものために移住を決めたわけではないのですが、
子どもたちに海外での生活を活かしたベストな環境を作れるよう、海外での子育て、教育について学んでいます。

このブログでもグローバル教育、バイリンガル教育について読んだ本を紹介していきたいと思います!

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本の概要

今回、ご紹介する本は「世界で学べ 2030に生き残るために」です。


著書の大谷真樹さんは、NEC勤務から報道番組制作会社、そして現在のマクロミルを創業されたバリバリの起業家の方です。その後、大学客員教授、大学学長をつとめ、インフィニティ国際学院をつくり、教育業界を改革されています。

起業家視点で、グローバル教育をどのように考えているのか知りたくて、読みました。

大谷氏は本書で、日本の教育に批判的な立場をとりながらも、その良さも認め、
礼儀正しさ、清潔感、約束や時間を守る、裏切らない、そうった日本人の良さと、
グローバル教育が合体すると総合的に最強になる
と語っています。

本の要約・ポイント

① 日本はすでに先進国ではない、教育も世界に遅れをとっている

日本の社会や教育は世界の流れから取り残されて、ガラパゴス化している。
国民一人当たりの名目GDPでも、1998年から2002年まで世界のベスト10に入っていたが、2009年には18位、2015年には26位まで後退している。

大学も東大も世界レベルから見るとすでにトップクラスの大学とはいえず、2019年の世界大学ランキングでは42位、早稲田・慶應ですら、その名前はまったく通用しない。

世界に通用する人材の条件
・英語で学ぶ、議論する、説得する
・日本人としてのアイデンティティ
・ロジカルシンキングとクリティカルシンキング
・失敗する自由を自分に認めるポジティブなマインドセット、高い自己肯定感
・発信力と突破力

③ 世界で戦うことができるグローバル人材になる方法は、世界トップレベルの大学でグローバル教育を受けること。(アメリカが難しければ、オーストラリア、マレーシアも狙い目)
ただ大学からでは遅いので、理想的な高校を創ろうとインフィニティ国際学院を創設した。

心に残った箇所をチェック

世界で通用する人材になるために最も必要とされるのは「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」ことです。単純にインターネットで日本語を検索する場合と英語で検索する場合を比較してみると、キーワードにもよりますが、多くの場合、ヒットする情報量が20倍以上になります。

日本人としてのアイデンティティをしっかり持っていることが絶対に必要です。少なくとも日本の国籍を所有している国民は、日本という国家に所属し、国家に保護されていることを忘れてはいけません。

親が日本語環境で生まれた子どもは、幼児教育、義務教育の間は日本語のコミュニケーション力や読解力を向上させることが重要です。(中略)読書の絶対量の不足がその大きな原因ではないでしょうか

これからの人材に要求されるクリティカル、かつクリエイティブな考え方の鍛え方は意外なほど単純です。それは「常識を疑うこと」に尽きます。世界の環境はあらゆる場面で激変しており、前例や今までの常識は通用しなくなっています。ですから、逆に新しい世界を変えるビジネスアイディアや精力を塗り替えるゲームチェンジャーが登場する可能性も高いのです。

日本の子どもたちの自己肯定感が世界でダントツに低いというデータがあります。

日本の初等教育は世界に誇れる水準であることは間違いありません。しかし残念ながらその後に続く中等教育の教育現場や受験産業界の目標が大学入試の成績になっています。

日本人は、国際標準から見ると異常なくらい失敗することを恐れます。

きちんと礼儀正しくマナーがあって、教養も持ち合わせていて、しかもイノベーティブなことができる日本人。これは間違いなく世界最強のビジネスパーソンです。

グローバル教育を受けるには、コミュニケーション・ツールとしての英語力が絶対に必要です。あとはポジティブ思考も重要です。そのポイントは失敗をする自由を自分に認めることです。日本人は失敗を自分に許可できないマインドセットなのです。自己肯定感が低くて、失敗した自分を責める人が多いのです。そのため、自分ではなく、誰かに許可してもらう。常に誰かの許可を待っています。(中略)失敗を自分で自分に許可することができるようになり、自分でルールを作ったりゲームチェンジできる人材になれれば、日本人は最強です。

感想・実生活に活かすこと

会社員時代、社内起業をして失敗した経験があります。
数千万円の資本金を無駄にしてしまいました。

学生時代は比較的優等生で、会社員としても飛び抜けてはいないけれど順調に出世していました。
ですが、起業してみて、ビジネスには正解がない、自分の決断を正解にする必要があるんだ、ということを知りました。ずっとうまくいく方法、正解を探していたけれど、違うんだ!と気づいたんです。(その時にはすでに遅かったのですが・・・)

それまで、仕事には自信があったので、事業撤退となって、自信を失いました。恥ずかしくて、誰にも顔向けできないとふさぎこんでいました。
けれど、会社の総会で事業失敗の報告をした時に、普段は厳しい社長から「ナイスチャレンジ」と言ってもらい、社員の皆さんから拍手してもらえたんです。

失敗しても自分の価値は変わらない、失敗してもいいんだということがわかりました。この本でいう、「失敗を自分で自分に許可する」ということができるようになったんだと思います。
今思い出しても泣けてきます・・・!

30代後半で失敗してもいいとやっと気づきましたが、子どもには幼い頃から、失敗を恐れず挑戦してほしいと思っていたのでこの本には大変共感しました。
もともと子どもは失敗なんて怖くないんですよね。2歳くらいは失敗という概念すらない。親が失敗を否定したり、失敗しないようにケアしすぎてだんだん恐れるようになるのかもしれないですね。

もう一つ、日本人としてのアイデンティティを大切にすること。
日本の初等教育はレベルが高いこともあらためてわかりました。
小学校時代は日本の教育がよいんですね。

我が家は子どもが小学生になると同時に海外に行く決断をしたので、家でできる限り「日本の礼節、文化をしっかり伝える」「日本語教育」は頑張っていこうと思いました。

まとめると、失敗を恐れないポジティブなマインドセット、自己肯定感、日本人としてのアイデンティティが持てるように子どもを育てていくこと!

私自身も、広い視野で世界を見ていこうと思えた本でした。
ありがとうございました!

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